アンティーク時計の修理で知っておきたいこと
1950〜80年代の時計を修理に出す前に確認しておくべき点

1960年代の国産時計や、70年代のスイス製手巻き時計を修理に持ち込まれるお客様が増えています。アンティーク時計の修理には、現行品とは異なる難しさがあります。依頼前に知っておいていただきたいことをまとめました。
部品が手に入らないことがある
製造から40〜70年が経過した時計は、メーカーが部品の供給を終了していることがほとんどです。国内の部品商に在庫がない場合、海外の供給業者や、同型のジャンク品から部品を取り出す方法を探します。
それでも見つからない場合は、修理を断念せざるを得ないこともあります。Time Crest では、部品の調達可否を含めて状態を確認してからお見積もりをお出しします。
修理費用が高くなる場合がある
部品の調達に時間と費用がかかる場合、修理費用が時計の市場価値を上回ることがあります。その場合は、修理を進めるかどうかをお客様にご判断いただきます。「直す価値があるかどうか」は、金銭的な価値だけでなく、思い入れの問題でもあります。
外装の修復には限界がある
文字盤の焼けや色褪せは、清掃で改善できる場合と、そうでない場合があります。針の夜光塗料の塗り直しは可能ですが、オリジナルの色合いを完全に再現することは難しいです。ケースの研磨は傷を目立たなくしますが、アンティーク特有の「経年の風合い」が変わることもあります。研磨を希望するかどうかは、事前にご確認します。
アンティーク時計の修理は、結果を保証できない部分が多いです。それでも、まず状態を見せていただくことが最初の一歩です。